当記事では、ホームページを用いてどのように集客し、成約を高めていくかについてお伝えしていきます。
当記事は、以下のような方にオススメです。
・自作でホームページを制作したものの、アクセスもなく、まったく集客できていない
・業者にホームページ制作を依頼したものの、成約が取れていない
・これからホームページを用いた集客を始めるため、どのように集客したらよいのかを効率的に知りたい
ホームページ集客で行うこと自体は、それほど多くありません。
むしろ、やるべきことを継続できるかどうかが成果を出すためのカギを握ります。
それでは、ホームページ集客をアップするための方法とコツについて見ていきましょう。
コンテンツ
よくあるホームページ集客の3つの誤解
ホームページで集客できていない方は、いくつかの誤解をされている方が多いという事実があります。
ここでは、よくある3つの誤解を取り上げ、その誤解を解いていきたいと思います。
①とりえあず作れば良い
特に、Wixやペライチなどで自作でホームページを制作している方にこの誤解が多いです。
ホームページ集客においては、以下の項目は最低限必要となります。
・SEO対策(検索結果で上位表示するための対策)
・ライティング(文章の質を高め、以下に消費者を納得させられるか)
・プロフィール文(個人事業主の場合、特に重要です)
・導線(どのような流れで成約・問い合わせまでつなげるか)
・信頼度を上るための説得力のあるWebデザイン(ただデザインが良いという意味ではありません)
これらのことはしっかりと押さえて対策をすべきなのですが、ただ何となく制作している場合は、これらの項目がまったく無視されているのです。
当然、消費者はホームページを見てサービスや商品に価値を感じなければ、問い合わせや申し込みはしません。
にも関わらず、集客できていないホームページはライティングや導線などすべてをおざなりなため、消費者からそっぽを向かれてしまうのです。
まずは「価値を感じさせるホームページ」を制作する必要があり、ライティングや導線はホームページ集客に欠かせない要素なのです。
②デザインが優れていれば良い
先に申しておきますと、会社のブランディングのみ(会社の存在を知らせること)が目的の場合はデザインに凝っても問題はありません。
なぜなら、集客を目的としていないからです。
「集客」と「デザイン」が両立するこもありますが、ただおしゃれなデザインにしても成約には結びつきません。
デザインに関しては、おしゃれなデザインよりも、エンゲージメントを高める(信頼度を高める)デザインを意識して制作するべきです。
デザイン部分よりも、ホームページに「何が書かれているか(ゆえに消費者からの信頼度を上げ、価値を感じさせることができるか)」の方がとても大切です。
③文章はそれなりで良い
ライティングが苦手な方や適当に書いている場合は、ホームページ集客で苦戦します。
サービス単価が高くなるほど、消費者は購入前に必ず比較します。
ホームページにおいては比較される時に参考にされるものとしては、
・文章
・画像
・動画
この3つしかありません。
そのため、文章に説得力がなければ消費者は問い合わせをしようとは思いません。
対面ではすごく丁寧に接客しているのに、ホームページになるといきなり雑に接客している(文章がとても雑な)場合がとても多いです。
自社の良さが消費者に伝わらず、他社に消費者を奪われることが続くのは、会社にとってとても大きな機会損失です。
ホームページ集客の3段階
ホームページ集客は、大きく分けて3つの段階に分かれます。
3つの段階を認識し、頭を整理し、やるべきことを明確化することで成果を出すのを早めることができます。
第1段階:気づいてもらう
まずは、見込み客や消費者にホームページに気づいてもらい、認識してもらうことがスタートです。
この「気づいてもらう」ための努力をしなければ、ホームページのアクセスが増えることはまずありえません。
そのための方法として、代表的なのがSEO対策です。
SEO対策とは、検索結果で上位表示を狙うことを指します。
例えば、「新宿 エステ」「梅田 鍼灸院」「神戸 司法書士」このようなキーワードで検索されたときに、上位表示されるようにするのです。
SEO対策以外では、広告出稿やSNSなどがありますが、これに関しては後ほど詳しくお伝えします。
第2段階:興味・関心を持ってもらう
ホームページに気づいてもらい、ホームページにアクセスしてもらった後は、消費者にサービスに対する興味・関心を持ってもらう段階になります。
上記でも述べましたが、ホームページで用いることができるのは以下の3つとなります。
・ライティング(文章)
・画像
・動画
逆を言えば、ホームページ集客で使用できるものはこの3つしかないため、これらを駆使して消費者を説得し興味・関心を抱いてもらうことが必要です。
文章一つとっても、消費者のとって丁寧なわかりやすい説明でない限り、消費者が自社に振り向くことはないでしょう。
印象に残るようなコンテンツ(ホームページの内容)にし、まずは消費者の比較のテーブルに乗る努力が必要です。
第3段階:アクションを起こしてもらう
消費者から興味・関心を持ってもらい、いいなと思ってもらった後は、消費者からアクションを起こしてもらう段階になります。
アクションの方法としては、以下のものが該当します。
・電話
・メール
・チャット相談
・予約
・資料請求
これらの中から、2つほどに絞ります。
アクションを起こしてもらうにあたって、大切なことはホームページの導線です。
導線とは、ホームページにおいてどのような流れで消費者をアクション(行動)にまでつなげるかということです。
例えば、消費者がサービス内容を読んで問い合わせしようと思った時に、お問い合わせボタンが見つけずらい場合はホームページを離脱されてしまい、取りこぼしてしまう可能性が高まります。
最近ではホームページ閲覧者の60%~80%はスマートフォンのため(スマートフォンは画面が小さく見ずらいため)、お問い合わせなどのアクションボタンは見つけやすい部分に配置することが必須となっています。
ホームページ集客の方法
ホームページにアクセスを集める方法は、以下の5つしかありません。
それぞれ解説していきます。
①SEO対策
ホームページにアクセスを集める大道の方法が、SEO対策です。
例えば、「梅田 エステ」のキーワードで検索された時に、このキーワードでの上位表示を狙う形となります。
SEO対策は、検索結果の上位を狙いアクセスを集める方法であり、上位表示されるようになると無料でかつ安定的に集客が可能になります(順位変動があるため、アクセスが少なくなる可能性もあります)。
SEO対策をするにあたっては、以下の注意点を留めておく必要があります。
・上位表示されるまで最低でも3か月~6か月はかかる(長期的視野が必要)
・検索需要のないキーワードで上位表示されたとしても、アクセスは増えない(検索需要の調査は必須)
・競合が多く競争が激しいキーワードにおいては、上位表示が厳しい場合もある(より長期的視野での計画が必須)
SEOで上位表示されるまでには時間がかかり、どのようなキーワードで上位表示を狙うのか計画が必要です。
また、ホームページを「作って終わり」ではなく「育てていく」発想がなければ、長期的な上位表示は難しいでしょう。
②コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、主としてブログ及びSNSを経由してホームページのアクセスを増やすことを指します。
ブログにホームページに関連する記事をアップし、ブログのアクセスを増やします。
そして、ブログ記事の最後にホームページのリンクを貼っておき、ホームページにアクセスしてもらうのです(ホームページとブログが一体となっている場合もあります)。
当然、ブログもアクセスを増やすためにSEO対策を施すことが必要です。
ただ現実的なことを申しますと、このコンテンツマーケティングはなかなか継続が難しい側面があります。
最初はやる気があり2週間~1ヶ月ほどは続くのですが、6か月という期間で見るとほとんどの方が記事を書くのを止める傾向が強くあります。
理由としては、以下のようなものがあります。
・もともと文章が書くのが苦手な方や慣れていない方は、書き続けることができない
・SEO対策をしてもすぐに結果が出ないため、アクセスが集まらず、つまらなくなりやめる
・書くのがしんどくなってくると書く時間が取れないという理由(言い訳)で、先延ばし、結局書かない
・いいブログ記事を書くのは思ったよりもしんどい作業で、手間がかかるため続かない
コンテンツマーケティングを展開するには、根気がいることをあらまじめ留意しておきましょう。
③SNS
Facebook、Instagram、twitterなどのソーシャルメディアを使用して、集客しようと考える方が非常に多いです。
今では集客ノウハウも色々出ていますが、SNS集客で結果を出すためにはノウハウうんぬんよりも、まず「SNSの向き不向き」が大きく影響します。
どのような方がSNS集客に向いているかというと、「もともとSNSが好きで、いつもSNSを使用している人」です。
私の知っている限り、集客目的でSNSを使おうとすると、まず続きません。
なぜかというと、SNSを使っていない方というのは、SNSが苦手な方が多いからです。
目に見える有形の商品があればまだ良いですが(撮るものがあるため)、そうでない場合は自撮りがメインになること多く、もともとSNSが苦手な方はいくら集客目的といえど続かないのです。
またSNSは、売り込むメディアではなく、「人とのつながり」を保つためのツールです。
そのため、社交的で、友人が多く、人とのつながりが多い人ほど圧倒的に有利なツールとなります。
逆をいえば、友達が少なく、人との交流が得意ではなく、自分からフォロワーしたりメッセージを送信するのが苦手な方は間違いなく苦戦します。
端的にいえば、SNS集客で結果を出すための方法は以下の3ステップになります。
①人とのつながりを増やす(フォロワーや友達を増やす)
②投稿し、つながりを維持する
③投稿に興味・関心を抱いてもらい、ホームページなどに誘導し成約を取る
このステップからわかる通り、そもそもつながりがなければ(フォロワーや友達がいなければ)何も始まらないのです。
④広告出稿
広告は、以下のようなものがあります。
・キーワード広告(検索したワードに対応した広告を出す)
・ディスプレイ広告(例えば、ブログ記事を読んでいるときに画像や動画付きで出てくるもの)
・SNS広告(Facebook広告など)
広告は、特に次のような場合に有効です。
・ホームページを制作したばかりで、まだ上位表示されていない時に広告を通してのアクセスを増やす(ただし、ホームページの質が低ければアクセスが増えても問い合わせは来ない)
・会社やサービスの認知度を高める
・潜在顧客を顕在顧客に引き上げる
このようなケースにおいては、広告出稿を検討してもよいでしょう。
⑤メールマガジン
(見込み)顧客リストを保有している場合は、メールマガジンを配信してホームページにアクセスを集めることができます。
メールアドレスの収集方法として、以下が一般的です。
・メールマガジン限定のお役立ち情報を得るために、メールアドレスを登録してもらう(特典やプレゼントを付ける場合が多い)
・メールアドレスを登録すると、e-bookのダウンロードが可能となる
メールマガジンのリストを増やすためには、メールマガジンやe-bookの内容にどれだけ魅力を感じてもらえるかが勝負になります。
そのため、今ではリストを増やすために大げさに宣伝しているケースもあり、消費者を欺いているケースも多く、そうならないように注意が必要です。
⑥その他(ブックマーク・リンク)
検索者に寄り添い、役に立つ質の良いコンテンツがホームページあることで、ブックマークや被リンク(他のホームページやWebサイトに自社のホームページを紹介してもらう)が増えていき、アクセスも増加していきます。
被リンクが増加すると、SEO対策にも非常に効果的です(ホームページの紹介が増えるほど、ホームページの信頼度が向上していきます)。
あなたもこれまで、どこかのホームページをブックマークや紹介(被リンク)したことがあると思いますが、それはどのようなホームページでしたか?
きっとホームページの内容が役に立ったり、このホームページいいなと興味・関心を抱いたときだと思います。
検索者や閲覧者の立場に立ち、どのようなホームページを構築していけばよいのかを考えていきましょう。
まとめ
ホームページ集客の方法や行うべきことはそれほど多くないのですが、SEO対策やコンテンツマーケティングなどにおいて共通していることは、いかに投稿やPDCA(計画・改善)を継続できるかということです。
結局のところ、どのメディアを使用するにしても文章・画像・動画を用い、組み合わせるしかありません。
そのため、ライティングが苦手であったり、動画がまったく制作できない場合は、自社でのホームページ制作・管理は限界があるかもしれません。
ホームページを育てて良くしていくという発想に立ち、検索者視点・消費者視点から、よりよいコンテンツを構築していきましょう。
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坂本元来
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