Facebookは今や、動画マーケティングを展開するための欠かせない存在になっています。
その理由としては、平均して毎日80億の動画が視聴されており、早期により多くのターゲットに訴求することが可能だからです(The VERGE)。
今後は確実に動画の視聴回数・視聴時間・トラフィックが増加することが予想されています(cisco)。
マーケティングにおいて動画を活用することが必須となる中、Facebookではどのように動画マーケティングを行うべきかを知ることは欠かせません。
そのためこの記事では、Facebookで動画マーケティングを展開するにあたっての9つのヒントをお伝えいたします。
コンテンツ
1:Facebookに直接動画をアップロードする
まずやるべきことは、 動画をYouTubeから共有する(リンクする)のではなく、Facebookに直接アップロードすることです。
Facebookに直接アップロードされた動画を、ネイティブ動画をいいます。
Quintlyの調査によれば、Facebookのネイティブ動画は、他の動画プラットフォームにアップロードした場合よりも4倍効果が高いのです。
またFacebookのネイティブ動画は、YouTubeリンクよりもリーチ率が10倍になり、動画の投稿は写真よりもオーガニックリーチが135%高くなります。
注意点として、ネイティブ動画は自動再生され、動画の85%はミュートで視聴されることです。
そのためミュートの視聴に対応できるように、キャプション(字幕)を入れることが望ましいです。
2:最初の4秒に力を入れる
Vidyardによれば、最初の30秒以内に大多数の視聴者が離脱します。
そのため、いかに動画の最初に視聴者の関心を引きつけ、それを保持する動画を制作するかが重要です。
また、視聴者に最後まで動画を見せたい場合は、長さを2分以内に収めます。
VideoGuruの調査によれば、1分後に動画の視聴をやめる確率は5%なのに対し、2分後にやめる確率は60%だからです。
3:没入感のある360°動画を利用する
Facebookは、バーチャルリアリティの推進とソーシャルインタラクティブツールとしての役割を果たす理念を掲げ、これを広げてきました。
この機能を使用することで、視聴者を動画に引き込み、より体験的に感じさせることでエンゲージメントが向上します。
360°動画は、1台で360°撮影可能なカメラを購入することで簡単に制作することができます。
4:FacebookページにCTAを設置する
Facebookで動画を投稿するのは、最終的に視聴者に行動を起こさせるためです。
こちらから視聴者に行動を起こす導線を構築していなければ、視聴者はただ動画を見て満足するだけです。
・予約する
・購入する
・問い合わせる
などのCTA(Call to Action)を設置することが可能です。
5:Facebookライブの活用
すべてのFacebook動画の20%がライブ動画であり(Buzzsumo)、59%の人々がライブ動画を視聴することを好みます(MarTech)。
ユーザーは、録画動画より約3倍長くライブ動画を視聴します(socialmediatoday)。
ライブ動画の場合は、ライブ配信当日までの準備も不可欠となります。
オーディエンスがライブ動画の配信日を認識し、当時の時間調整をできるよう数日前からイベントの宣伝・告知を行います。
Facebook Liveの日付を示し、カウントダウンすることで視聴者の期待を高めることもできます。
ライブ動画のガイドラインを作成し、生放送中に視聴者とどのように関わり、何をするべきなのかを明確にしておきます。
ライブ動画のメリットは視聴者との交流であり、効果的に視聴者と関わることでファンが増加し、エンゲージメントが向上します。
もちろん、CTAを表示して放送を終えます。Facebookページのフォローを促進したり、次のライブイベントのスケジュールをアナウンスするのです。
6:プレイリストを持つ
YouTubeチャンネルのように、Facebook上の動画をグループ化すると、視聴者が見たい動画を見つけやすくなります。
結局のところ、特定の種類の動画を探すために何回も検索するのは非常にストレスがかかり、ほとんどユーザーは長時間に渡ってわざわざ動画を探そうとはしません。
プレイリストを持つことで、ページのファンが増えたり、アカウントそのものへの関心が高まります。
Goproはプレイリストを設定し、視聴者が動画を見つけやすくしています。
7:広告を使う
Facebookでオーガニックビューを増やすことは、常にコンテンツマーケティング戦略の目標の1つです。
しかし毎日1億時間分の動画がFacebookにアップロードされており、かつFacebookページはユーザーがなかなか気づきにくいため、広告を出稿し露出を増やす必要があります。
まずは動画を視聴してもらわなければ、何も始まりません。
Facebook広告の良さは、場所・年齢・関心などに基づいた明確なターゲット設定を行うことが可能である点です。
コンテンツが優れていれば、少ないユーザーを巻き込むだけで高い効果性を発揮します。
8:サムネイルに注意を払う
視聴者は動画を視聴する前に、必ずサムネイルを見ます。
サムネイルで関心を持たなければ、動画が視聴される確率は下がります。
せっかく良いコンテンツを作っても、視聴されなければ大きな機会損失です。
好ましいサムネイルは、動画の中で最も映えるシーンであったり、一目で動画の内容がわかるものです。
テキストを追記することで、より説得力が増す場合もあります。
9:動画の分析を行い、次の動画に活かす
Webマーケティングで成功を収めるには、データ主導の分析を行い、PDCAを回すことが必要です。
Facebook Insightsを使用して、各動画の再生回数・再生時間・再生完了率などを確認します。
まずやるべきことは、
①どのような動画が反応率が高いのかを把握し、次の動画でそれを再現する
②再生回数が少なく、再生時間が短い動画の改善点を分析し、次の動画でそれを活かす
この2つです。
得られたデータを使用して動画を改善したり、効果のある動画を再現・フォローアップするのです。
「作って終わり」・「何となく制作」というスタンスでは、成果を得ることはできません。
まとめ
Facebook動画マーケティングの流れは、以下のようになります。
①視聴者に関心を持ってもらう(直接アップロード・サムネイル・最初の数秒に力を入れる・広告出稿)
②質の良いコンテンツを作り、ファンになってもらう(360°動画・プレイリスト・Facebookライブ)
③行動を起こしてもらい、成約につなげる(CTAの設置)
④分析し、動画の質を上げていく(PDCA)
このステップを着実に踏むことで、効果的なFacebook動画マーケティングの展開が可能となります。
マーケティングに動画は不可欠です。
現在はまだテキストと写真のみでマーケティングを展開している企業や個人事業主も多いですが、これを今後も続けると間違いなく競合他社に出遅れることになります。
ソーシャルメディアだけでなく、ウェブ全体のトラフィックにおいても動画が占める割合は増え続けています。
ciscoによれば、世界中のすべてのモバイルデータトラフィックの75%は2021年までに動画になります。
動画の比率が増えることは、すなわち動画マーケティングをする企業が必然的に増加し、着手せざるをえない状況になります。
動画とテキストの両方が同じページで利用可能な場合、消費者の72%は製品やサービスについて学ぶために動画を好むという調査が出ています(Wyzowl)。
テキストに比べて動画は着手しにくい部分もありますが、動画マーケティングを展開するのを先延ばしする理由はどこにもありません。
(この記事はPOSTPLANNERなどを参考に制作)
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坂本元来
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